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[2D01-04-01] 大気圧変動・地表流・地下水流を連成した物理水文モデルの開発
キーワード:物理水文モデル、大気圧変動、2相Darcy流れ、連成解析
近年,毎年のように大規模な洪水氾濫が発生し,多くの死傷者や甚大な被害が発生している.今後,更に気候変動の影響が顕在化し,水害が激甚化,頻発化するものと考えられる.そこで,今後来るべき巨大台風による気圧降下が洪水流量形成に与える影響を評価することを目的とし,大気圧変動・地表流・地下水流を連成した物理水文モデルを用いて,大気圧変動が地下および地表の自由水面に与える影響について基礎的な検討を行った.海域では台風通過時の大気圧降下により海面の吸上げが起こり,高潮が生起する一要因となるが,検討結果から,陸域においても海域と同様に,大気圧降下により自由水面の吸上げが起こり,水位上昇することが確認された.この陸域における吸上げ効果は,河川の洪水流量形成にも影響を与える可能性が考えられる.