第４部門①

[2D01-04-03] 鉛直管内の人工的な螺旋流の形成による排水機能

*安田 陽一¹、村野 哲太² (1. 日本大学理工学部土木工学科、2. 日本大学大学院理工学研究科土木工学専攻)

キーワード：螺旋流、排水機能、流量係数

市街地内を中心に集中豪雨による内水氾濫対策として，雨水幹線または調整池に雨水管がマンホールを通じて接続している．マンホール底部から流出管が接続した場合の排水機能について，実際に敷設されている場合があるにも関わらず，水理特性が明らかにされていない．ここでは，排水機能解明に向けての第一段階として調整タンクから接続する鉛直管を対象に，6分の１縮尺模型を用いて実験的な検討を行った．螺旋コイルを管路内に設置することによって，鉛直管内で強制的な螺旋流が形成されることを確認した．また，鉛直管上部に閉塞装置を設置することによって，鉛直管内の螺旋流の影響を受けて閉塞板に吸引力が働き，満水状態で管路内を流下することを確認した．また，排水機能が向上し，調整タンクと鉛直管流入部との間でBernoulliの定理を適用して定義した流量係数が最大1.2に達することを示した．