第25回応用力学シンポジウム

講演情報

一般セッション

一般セッション(第四部門:流体力学)

第4部門②

2022年5月28日(土) 10:40 〜 11:40 D会場 (オンライン)

座長:音田 慎一郎(京都大学)

10:55 〜 11:10

[2D05-08-02] 平面2次元-3次元ハイブリッド洪水流解析モデルの河床変動解析への適用に関する基礎研究

*長田 健吾1、清水 義彦2、井坂 涼楓3、星田 元気4 (1. 国立高専機構 阿南高専、2. 群馬大学、3. 国立高専機構 阿南高専、4. 国土交通省四国地方整備局 那賀川河川事務所)

キーワード:河床変動、洪水流、水制

著者らは,一般座標系で表記した平面2次元-3次元ハイブリッド洪水流解析モデルを構築し,流木解析によりその有用性を示してきた.本研究では,このハイブリッドモデルと河床変動解析を組み合わせた新たな解析モデルを構築する.平面2次元洪水流解析と本解析モデル(鉛直分割数を変更した3パターンを実施)を,那賀川の既往洪水データに適用し,詳細な河床変動量データとの比較からその再現精度について検討を行った.その結果,両解析モデルの違いは水制周辺の洗堀状況に現れ,特に鉛直分割数を多くすれば,本モデルにより3次元流れ場の情報を取得することができ,構造物周辺の河床変動解析の精度が向上することを示した.また,今回の計算対象では,通常の3次元解析は平面2次元解析の約80倍の計算時間を要するが,本モデルでは約5倍の時間で結果が得られることを示し,実河川での河床変動解析の高度化に向けて活用が期待できることを明らかにした.