第26回応用力学シンポジウム

講演情報

一般セッション

一般セッション(第三部門:材料・複雑現象の力学)

第3部門①

2023年5月27日(土) 08:30 〜 10:00 C会場 (6号館 4階 6426室)

座長:中田 幸男(山口大学)

09:30 〜 09:45

[13001-06-05] 材料特性のばらつきが落石運動に与える影響について(シンポジウム講演概要)

*呂 高原1、笠間 清伸1 (1. 九州大学大学院)

キーワード:落石、材料特性のばらつき、モンテカルロシミュレーション

本研究では, 入力材料特性に対してランダム場を用いて, 2次元落石運動に対する材料特性のばらつきの影響を示す. また, 落石運動を表現する指標として, 滑走距離、最大運動エネルギー、最大跳躍高という3つの指標を使用する. 各パラメータの影響を評価するために, スピアマン偏相関係数を計算することで影響度分析を実施した. その結果,反発係数と密度が落石運動に与える影響が大きく, 即ち, 反発係数や密度が変化すると,滑走距離、最大運動エネルギー、最大跳躍高が顕著的に変化することが判明した. 一方, ヤング率と動的摩擦係数は,スピアマン偏相関係数がほぼ0であるため,落石運動に対する寄与度は小さいこと. その結果, 反発係数と密度の材料特性のばらつきの影響は考慮すべきであり,ヤング率と動的摩擦係数の材料特性のばらつきの影響は選択的に考慮できるものと考えられる.