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[13007-12-02] HSV画像特性を用いた腐食鋼矢板の劣化実態の定量評価(シンポジウム講演概要)
キーワード:鋼矢板、腐食、HSV画像
低平地の農業排水路では,鋼矢板護岸が広く採用されてきた.設置後40年以上経過している施設も多く,腐食による老朽化が顕在化している.本研究では,近年研究が行われている画像による鋼矢板表面の腐食の進行の評価を試みた.今回は,実際に板厚調査を実施した箇所の可視画像をHSV空間での彩度を指標として,腐食の進行度合いの評価を行った.あらかじめ鋼矢板の設置状況が把握された状況で,気中部,水位変動部,水中部,土中部のそれぞれの環境における板厚分布とHSV画像から抽出した彩度の分布の比較を行った.その結果,腐食の進行状況と彩度の分布に関連性が明らかとなった.