第26回応用力学シンポジウム

講演情報

一般セッション

一般セッション(第五部門:応用数理問題―計算機科学から社会科学まで)

第5部門③

2023年5月28日(日) 14:35 〜 16:05 D会場 (6号館 3階 6309室)

座長:市村 強(東京大学)

14:50 〜 15:05

[24013-18-02] 南海トラフ地震における確率的津波予測の利活用(シンポジウム講演概要)

*大角 恒雄1、藤原 広行1、山口 和範2、根本  信2、徳永  雅彦3 (1. 国立研究開発法人防災科学技術研究所、2. 応用地質株式会社、3. 徳島県庁)

キーワード:南海トラフ地震、確率的津波予測、利活用

南海トラフ巨大地震が発生したときの人的・建物被害が懸念される徳島県では,地域海岸毎に設計津波水位だけでなく避難時間を確保するための高さも設定して効果的な減災対策の検討を重ね堤防等を計画し,整備を進めている.この整備高さに対して,対象地点の地震発生条件つき津波ハザードカーブから,津波防御確率を求めることが出来る.この津波防御確率は,津波による浸水リスクを定量的に評価することができ,現況堤防の津波防災レベルの把握とともに整備目標に対して優先的に津波防災対策を進めるべき地域の選定などの活用が可能である.本稿では,徳島県を例として,確率論的津波予測の成果概要および活用方法を示す.