大会委員長挨拶
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2015年3月20日から22日の3日間、東京大学本郷キャンパスにおいて、東京大学大学院教育学研究科との共催で開催をいたします。
日本発達心理学会も創設から四半世紀を過ぎ、過去の学術知見の見識から学ぶとともに新たに出現する未来の発達心理学を構想し学際的に知を創出する時がきています。
そこで本大会テーマは
「創出する発達心理学―知のグランドデザイン」
といたしました。
大会委員会企画として、1)海外招待講演では、乳児発達研究第一線でご活躍中の、ハーバード大学医学部心理学コースEugene C. Goldfield先生、子どもの発達に保育・教育の質が与える影響に関する長期縦断研究プロジェクト等で著名な、ロンドン大学幼児児童発達教育センターのIram Siraj-Blatchford先生をお招きして行います。
英国心理学会との交流事業として、ダラム大学のDeborah Riby先生によるキーノートスピーチも開催されることになりました。
また2)大会企画シンポジウムとしては、「乳幼児発達科学と保育実践政策をつなげる視座」「ふたごの発達と教育」「ことばを”ことば”ならしめているものの発達」「授業研究への発達的アプローチの可能性」「発達障害をもつ人の生涯発達」「赤ちゃん学が発達心理学に期待するもの」を予定しております。
3)「新しい発達研究のための基礎講座」としてチュートリアル・セミナーでは、多様な方法論を学べる企画を3日間連続で9本用意し、本学工学系研究科の先生等にもご協力をいただき行う予定です。
4)東京大学教育学部附属中等教育学校は 1953年から61年間双生児の教育ならびに研究を一貫して行ってきております。そこで大会企画シンポジウムと共に「展示:ふたごの実像を知る」「東京大学教育学部附属中等教育学校生(高校生)によるポスター発表」を予定しております。
なお、大会開催をお引き受けした後、本学内では様々な建物の建て替え工事時期と重なることが判明しましたために、工学部2号館を中心にして学内の複数の他学部建物を借用して実施する運びとなりました。このため、ご参会の皆様には、キャンパス内の複数の建物を飛び地のようにご移動いただくことや、準備委員自身も不慣れな建物での開催案内になりますために、いろいろ対応等でもご不便をおかけすることもでてくることかと思います。この点、ご事情をご理解いただけましたら幸いです。
大会委員会一同、多くの会員の皆さまのご参加をお待ちしております。
2015年2月
日本発達心理学会第26回大会委員長
秋田 喜代美