*中島 英樹1、飯田 典子1、石津 智子1 (1. 筑波大学附属病院 検査部)
セッション情報
シンポジウム
シンポジウム7(S7) ストレインを日常臨床に活かす
2020年8月14日(金) 13:10 〜 14:40 第3会場
座長:浅沼 俊彦(大阪大学医学部保健学科)、西尾 進(徳島大学病院 超音波センター)
心筋ストレインは、局所心筋運動の定量評価を目的として導入された心筋変形の指標であり、組織ドプラ法の時代を経て、現在はスペックルトラッキング法を用いることで簡単に解析できるようになりました。スペックルトラッキング法では左室すべての領域のストレイン波形を得ることができるため、近年では局所よりも左室全体の評価に使用されることが多く、長軸方向グローバルストレイン(global longitudinal strain: GLS)は、駆出率で評価できない左室収縮障害の診断を可能にし、今後臨床で広く用いられることが期待されています。一方、左室の局所ストレインや右室・左房ストレインについては、様々な病態での有用性が報告されていますが、実際にどんな時に役に立つのかよくわからないと思われている先生方や技師さんも多いのではないでしょうか。
本シンポジウムでは、ストレインを日常臨床で用いることができるように、解析の手順から、どんな時に解析するとよいかをエキスパートの先生方にわかりやすく解説していただきます。また、最後の総合討論では、使用する際のノウハウや問題点を議論することで、ストレインの理解を深めたいと思います。
*大西 哲存1 (1. 兵庫県立姫路循環器病センター)
*井上 勝次1、木下 将城1、齋藤 実2、東 晴彦1、池田 俊太郎1、Smiseth Otto3、山口 修1 (1. 愛媛大学大学院循環器・呼吸器・腎高血圧内科学、2. 喜多医師会病院 循環器内科、3. Oslo university hospital, Rikshospitalet)