[JSY1-4] 自発呼吸による肺傷害・非同調による肺傷害
人工呼吸管理中に自発呼吸を温存することで、ガス交換の改善だけでなく呼吸筋を含む筋力低下を防ぐなど、多くの利点がもたらされるがこと知られている。従って、基本的には自発呼吸を温存するような人工呼吸管理が推奨される。しかし、多くの臨床・基礎研究から、ある特定の状況下では呼吸努力は肺だけでなく横隔膜も傷害することが明らかになっている。近年、これはPatient Self-Inflicted Lung Injury (P-SILI)と名付けられた。私のセッションでは、どういった状況で自発呼吸の害が出現しやすくなるのか、自発呼吸が害を及ぼすメカニズム、またその害をどのように軽減させればいいのかを論じたいと思う。