第46回日本集中治療医学会学術集会

講演情報

教育セミナー(ランチョン)

[LS35] 教育セミナー(ランチョン)35

Aラインカテーテルのより良い管理のために〜長いカテーテル×確実な固定〜

2019年3月3日(日) 12:40 〜 13:40 第12会場 (国立京都国際会館5F Room 510)

座長:野村 岳志(東京女子医科大学集中治療科)

共催:センチュリーメディカル株式会社

[LS35-2] カテーテル挿入の後にできること;確実な血行動態モニタリングのために
<ソーバビュー・シールド>

神里 興太 (琉球大学 大学院医学研究科 麻酔科学講座)

 我々は、モニター画面上に表示されている観血的動脈圧「ABP」が今の正確な血圧を示しているのか常に考えなければならない。
 集中治療室において観血的動脈圧測定は「連続的」かつ「正確」に測定されなければならないがきれいな波形が出ない場合には、循環動態が評価できないことになり、患者に起こった重大なイベントを見逃がす可能性がある。さらに、きれいな波形を保持するための努力はスタッフに多大なストレスを与えることになる。
 どの場所を穿刺するべきか、どのカテーテルを使用するべきか、そして固定はどうするのか、どれ一つおろそかにできない。正確なモニタリングのために、これまで数多くの報告がなされている。
 一例として橈骨動脈に挿入されたカテーテルは多くの場合ドレーピング材で固定され管理される。どのようにドレーピングするべきであろうか。循環動態のみならず、皮膚状態やせん妄の有無など様々な状況はあるが安全に安定した固定ができることを期待しない医療従事者はいないであろう。ソーバビュー・シールド®は安定した固定を提供しうるドレーピング材である。
 動脈ライン保持のための当院における日常行なっている工夫を、具体的な症例をあげ紹介する。
 どの部位を穿刺しますか?シーネは必要ですか?そしてドレーピングは何を使いましょうか?