第46回日本集中治療医学会学術集会

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一般演題(口演)

チーム医療

[O118] 一般演題・口演118
チーム医療03

Sat. Mar 2, 2019 5:00 PM - 5:50 PM 第20会場 (グランドプリンスホテル京都B2F ゴールドルーム)

座長:伊藤 有美(杏林大学保健学部看護学科看護学専攻)

[O118-2] ドクターカー・ドクターヘリは重症患者の予後を改善するか

菊地 斉, 楢橋 和真, 稲葉 健介, 玉造 吉樹, 福井 大治郎, 遠藤 浩志, 村岡 麻樹 (水戸済生会総合病院 救急科)

【はじめに】ドクターヘリやドクターカーの意義は早期医療介入と根本的治療開始ま での時間短縮により救命率の向上・後遺症軽減である。多くの施設で両者の有効性を示す報告がなされている。しかし、同時要請・協働した事例の報告は少ない。【目的 】当院当科は水戸市ドクターカー(DC)、茨城県ドクターヘリ(DH)事業に携わって いる。DC・DHの両方が要請・対応した事案の検証を行い、有効性を検討する。【対象・方法】2015年1月から2017年12月までの3年間。転院搬送を除き水戸市 内でDC・DHが同時要請された事案について診療録を用いて後方視的に検証した。【結 果】12件16名の傷病者(多数傷病者事案を含む)で同時要請された。DC先着が4例、 途中DCキャンセル6例、途中DHキャンセル1例。症例の内訳は男12名女4名、年齢中央 値62歳(24歳から91歳)、内因性疾患4例・外因性疾患12例。傷病者接触までの時間 中央値28分(12分から37分)。転帰は生存14名、死亡2例。【結語】多数傷病者事案では同時要請が有用であるかもしれないが症例数が少なく、さらなる症例の蓄積・検 討が必要と考えられた。