第46回日本集中治療医学会学術集会

講演情報

一般演題(口演)

患者管理

[O121] 一般演題・口演121
患者管理06

2019年3月2日(土) 10:35 〜 11:35 第21会場 (グランドプリンスホテル京都B1F ローズルーム)

座長:石井 宣大(東京慈恵会医科大学葛飾医療センター臨床工学部)

[O121-6] 三次救命救急センターから集中治療室へ入室する患者の生命維持管理装置の使用状況

渡邊 拓也1, 鹿瀬 陽一2, 海津 達也1, 永野 雄一1, 小袖 理香1, 金子 昌治1 (1.東京慈恵会医科大学附属柏病院 臨床工学部, 2.東京慈恵会医科大学附属柏病院 ICU)

はじめに 当院は千葉県東葛北部地域における三次救命救急を有する病院である。救急車搬送件数は4500台となっている。平成29年10月より平日日勤帯において臨床工学技士1名が集中治療室(以下、ICU)に常駐体制をとり、平成30年4月からは救急部医師が平日日勤帯において常駐体制を開始した。三時救命救急を有するICUの生命維持管理装置の使用状況について報告する。方法2017年4月から2018年3月までの間で、救命救急センターからICUへ入室した患者(術後を含む)をJIPADデータベースより抽出する。ICU入室後に生命維持管理装置を使用した患者について集計を行なった。結果ICU入室患者数1387件、病床稼働率は103%(ICU14床)のうち、救命救急センターからの入室は224件(16%)であった。そのうち、人工呼吸器を使用した患者は68件、NPPVを使用した患者は5件、持続緩徐式血液浄化を施行した患者は29件であり、手術後に入室する患者よりも頻度が高かった。また、救命救急センター由来の患者のAPACHE-2は平均21点で、手術患者APACHE-2の平均13.4よりも有意に重症であった。考察救命救急センターから重症度の高い患者を受け入れている。それに伴い、生命維持管理装置の使用頻度も高く、速やかな臨床対応が求められる。ICUにおける臨床工学技士の職務範囲は拡大傾向にある。結語救命救急センターからICU入室をする患者の重症度は高く、それに伴い生命維持管理装置の使用頻度は高い。ICUにおける臨床工学技士は多くの業務を担っていた。