第46回日本集中治療医学会学術集会

講演情報

一般演題(口演)

外傷・熱傷 研究

[O25] 一般演題・口演25
外傷・熱傷 研究02

2019年3月1日(金) 17:50 〜 18:30 第8会場 (国立京都国際会館2F Room B-1)

座長:川副 友(東北大学大学院医学系研究科 外科病態学講座 救急医学分野)

[O25-1] 当院における外傷診療に対するチーム医療

森川 史野1, 森 勇人2, 大村 健史2, 川下 陽一郎2, 岡本 雄太郎1, 佐尾山 裕生2 (1.徳島県立中央病院 医学教育センター, 2.徳島県立中央病院 救急科/外科)

当院では2018年1月より外傷に関して専門的に診療を行うチームを発足させた。外傷診療において初療から全身管理に関して集中的に介入するチームをAcute care Surgery Teamとして組織した。救急医と外科医を主体としてPre-Hospitalから院内での重症管理を一括して行うチームである。当院は3次救命救急センターであるが全科が夜間休日のER運営を担っており、必ずしも常に重症外傷のマネージメントをできる環境ではない。しかしながらAcute Care Surgery Teamを発足させることで常に初療の初期段階から専門チームを参集させ、診療・治療を展開することができるようになった。チームの発足に伴いTRAUMA CODEを策定し外傷チームを3チーム結成、それぞれのチームに救急科専門医と腹部外科医、胸部外科医を配置した。またチーム発足に伴い、Hybrid ERを運用開始した。チーム発足前と発足後での外傷診療に対する当院内での診療体制の変化とその実績について検証し報告したい。さらに当院ではPreーHospital診療としてドクターヘリの基地病院として活動しており、病院前診療から病院搬入後、初期診療から入院後の全身管理までシームレスな治療が展開できるように構築した。地域救命救急センターにおいて重症外傷患者をどのようにマネージメントしているかについても報告したい。