[P58-1] 腹臥位時の体位別における体圧集中部位の検証
【背景】長時間の腹臥位療法時における褥瘡発生を最小限にできる体位を検証した【目的】腹臥位の体位別による体圧集中部位の違いを明らかにする【方法】研究同意を得られたA病院医療従事者40名を対象にモルテン社製体圧分布測定システムALTESTA ®を使用し次の体位となり体圧集中部位を測定した。(体位1)うつ伏せで両手は体幹に寄せる(体位2)ベッドの右に上半身を寄せて、寄せた側に置いた椅子に枕を置きその上に腕を乗せる(体位3)ベッドの左に上半身を寄せて、寄せた側に置いた椅子に枕を置きその上に腕を乗せる(体位4)右肩関節外転90°以内、右前腕回内90°未満、右肘関節軽度屈曲、左腕は橈骨・尺骨が圧迫されないよう伸ばす(体位5)左肩関節外転90°以内、左前腕回内90°未満、左肘関節軽度屈曲、右腕は橈骨・尺骨が圧迫されないよう伸ばす(体位6)両肩関節外転90°以内、両前腕回内90°未満、両肘関節軽度屈曲(体位7)マットレスを足側に寄せ、頭側の空いた空間に両腕と頭を垂らす。本研究はALTESTA®で計測できる範囲のみで検証した。【結果】図表参照(全体位平均値n=40、単位mmHg)。各体位で23箇所での体圧を測定した。属性は男性11名女性29名、平均BMI21.8。男女差とBMI差はt検定で比較した。(体位7)が全体平均より体圧が低い箇所が多く、男女差、BMI差はなかった。【結論】各体位により体圧が集中している部位は異なるが、両上腹部、両大腿、両膝蓋に体圧が集中している体位が多い。(体位7)が体圧のかかる部位が他の体位よりも少なく褥瘡発生予防に繋がる体位である可能性がある。