[P63-5] 当院のMTP作成で緊急輸血投与までの時間は短縮されたか?
【背景】第45回日本集中治療医学会学術集会にて当院の緊急輸血の体制と搬入から緊急輸血投与までの時間が24分(中央値)かかっており、対策が必要であることを発表した。その後、輸血部と協議を繰り返し、MTPプロトコールを作成した。【目的】作成したMTPプロトコールの効果について検証する。【方法】電子カルテを後方視的に調査しMTP作成前後で輸血投与までの時間を比較検討した。輸血投与までの時間などを調査項目とした。【結果】平成30年6月4日よりプロトコール使用が開始となった。対象期間は6月4日から9月25日までの約3ヶ月で合計9例に施行した。年齢中央値は37歳、男女比は1:1.3、外傷3例、産婦人科疾患4例、その他2例であった。患者入室から赤血球輸血投与までは11分(中央値)、新鮮凍結血漿投与まで24分(中央値)であった。【考察】MTP作成により輸血までの時間は短縮された。救命センタースタッフが輸血製剤を取りに行くこともなくなりスタッフが患者のケアに集中でき、スタッフの負担軽減に繋がったと考えられる。統計的解析も加えて発表したい。