[P88-2] 急性期病院における心不全チームによる多職種カンファレンスの取り組み
【背景】心不全患者は年に1万人以上の割合で増加しており、今後、心不全患者に対する医療や看護の需要がますます高まると考えられる。A病院における心不全患者は平均年齢81歳、平均在院日数22日、再入院までの期間が114日(2015年、N=116)であり、再入院までの期間が全国平均に比較して短い。
【目的】心不全患者に対するカンファレンスから心不全チームの活動方針や課題を明らかにする。
【経過】2016年に多職種で構成された心不全チームを立ち上げ、心不全多職種カンァレンス(以下、カンファレンス)を行っている。心不全チームは循環器内科・心臓血管外科医師、看護師、薬剤師、理学療法士、検査技師、管理栄養士から構成されている。カンファレンスは心不全が悪化し再入院した患者を対象とし、年間約30例実施している。カンファレンスでは患者の身体・精神・社会的な情報を共通認識するために心不全カンファレンスシート(以下、シートとする)を作成・電子カルテに組み込みこんだ。カンファレンスを開始した2017年度は、循環器病棟のカンファレンスが定着することを目的とし、患者情報の共有のみであった。2018年度からはシートを活用し、患者の身体的状況に対してStage分類などの指標を用いて医療者全員が共通認識した上で、精神的・社会的問題を明らかにし、医療職種でアウトカムを明確化し戦略的に介入している。さらに今年度から循環器病棟のみのカンファレンスではなく、集中治療室からカンファレンスを実施し、循環器病棟に治療や看護ケアが継続できるように取り組んでいる。カンファレンス内容の共通点は【ICUにおける鎮痛・鎮静】【患者が心不全管理できるための動機付け】【苦痛緩和】【地域連携】などである。
【結論】シートに基づきカンファレンスを実施することで、医療職種間の共通理解が深まり、医療スタッフへの教育にもつながる。2019年度から心不全チームは、組織横断的な活動を行っていく予定である。組織横断的活動を行う際の運用基準を作成しているが、これまでのカンファレンス内容の共通点が主な心不全チームの介入すべき項目であるため、これらの内容を運用基準に組み込んでいく必要がある。
【目的】心不全患者に対するカンファレンスから心不全チームの活動方針や課題を明らかにする。
【経過】2016年に多職種で構成された心不全チームを立ち上げ、心不全多職種カンァレンス(以下、カンファレンス)を行っている。心不全チームは循環器内科・心臓血管外科医師、看護師、薬剤師、理学療法士、検査技師、管理栄養士から構成されている。カンファレンスは心不全が悪化し再入院した患者を対象とし、年間約30例実施している。カンファレンスでは患者の身体・精神・社会的な情報を共通認識するために心不全カンファレンスシート(以下、シートとする)を作成・電子カルテに組み込みこんだ。カンファレンスを開始した2017年度は、循環器病棟のカンファレンスが定着することを目的とし、患者情報の共有のみであった。2018年度からはシートを活用し、患者の身体的状況に対してStage分類などの指標を用いて医療者全員が共通認識した上で、精神的・社会的問題を明らかにし、医療職種でアウトカムを明確化し戦略的に介入している。さらに今年度から循環器病棟のみのカンファレンスではなく、集中治療室からカンファレンスを実施し、循環器病棟に治療や看護ケアが継続できるように取り組んでいる。カンファレンス内容の共通点は【ICUにおける鎮痛・鎮静】【患者が心不全管理できるための動機付け】【苦痛緩和】【地域連携】などである。
【結論】シートに基づきカンファレンスを実施することで、医療職種間の共通理解が深まり、医療スタッフへの教育にもつながる。2019年度から心不全チームは、組織横断的な活動を行っていく予定である。組織横断的活動を行う際の運用基準を作成しているが、これまでのカンファレンス内容の共通点が主な心不全チームの介入すべき項目であるため、これらの内容を運用基準に組み込んでいく必要がある。