[PD13-4] 2020東京オリンピック・パラリンピックへ向けて、爆弾テロによる外傷多数傷病者発生時の集中治療室の役割
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世界的に、テロの発生件数は急激に増加し、2014年には年間17,000件を越えている。ここ20年間、わが国では大規模なテロは発生していないが、「イスラム国」および北朝鮮からのテロ攻撃のリスクは決して低くない。このように、現在の国際情勢や2020年東京オリンピック・パラリンピックを控え、テロ発生に対する医療者の備えが必要である。しかし、わが国に銃創患者・爆傷患者診療の経験がある医師はほとんどいないことから、診療手順を整理した診療指針を策定・普及させ、この弱点を少しでも解消しておく必要がある。日本外傷学会では、「銃創・爆傷患者に対する診療指針」を作成し、広く公開している。また、日本災害医学会では、銃乱射・爆弾テロへの医療対応のための研修コースとして、「大量殺傷型テロ対応セミナー(病院前向け)」および「大量殺傷型テロ病院対応コース(病院内向け)」を開発し、全国で開催している。口演では、これらのノウハウの中から、特に集中治療室の役割を中心に、その課題と望まれる対応について提示する。