第46回日本集中治療医学会学術集会

Presentation information

シンポジウム

[SY15] シンポジウム15
(CTG委員会企画) 皆でsystematic reviewをやろう!

Sun. Mar 3, 2019 8:45 AM - 10:45 AM 第3会場 (国立京都国際会館1F アネックスホール1)

座長:志馬 伸朗(広島大学大学院医歯薬保健学研究科救急集中治療医学), 布宮 伸(自治医科大学医学部麻酔科学・集中治療医学講座集中治療医学部門)

[SY15-4] メタ解析論文を書こう!

近藤 豊1, 福田 龍将2, 内御堂 亮3, 柏浦 正広4, 加藤 聡一郎5,6, 一二三 亨7, 林田 敬8 (1.順天堂大学医学部附属浦安病院 救急診療科, 2.琉球大学大学院医学研究科 救急医学講座, 3.ハーバード大学 救急科, 4.自治医科大学附属さいたま医療センター 救急科, 5.杏林大学医学部 救急医学, 6.ハーバード公衆衛生大学院 社会行動科学部, 7.聖路加国際病院 救急科, 8.慶応義塾大学 救急科)

近年の診療ガイドラインを閲覧・作成するにあたり系統的レビュー・メタ解析の知識や経験は必要不可欠なものとなっています。系統的レビューをいくら勉強しても実践にまさるものはありません。実際にメタ解析論文を書いてみましょう。論文化の際には、注意しなければいけないポイントがいくつかあります。まず、実際のメタ解析を始める前にはPROSPEROへ事前登録を行う必要があります。事前登録のないメタ解析は、その時点でかなり厳しいものになりかねません。さらにプロトコル論文を作成・掲載しておくと、その後の論文検索や解析のプロセスがより明確化され、読み手だけでなく実施者側にとっても作業がスムースになります。次に、論文化を支援する様々なツールや解析ソフトがありますので、これらを活用しない手はありません。また論文ではPRISMA (Preferred Reporting Items for Systematic Reviews and Meta-Analyses)statementを遵守する必要があり、PRISMAに定められた要件を満たしていなければ一流誌に掲載されることは困難です。本発表では標準的なメタ解析の手順と流れから、一部の高度な解析まで説明します。さらに私達の実際の論文化のプロセスを皆様に共有しますので、これを機に一緒にメタ解析論文を書いてみましょう!