第95回日本医療機器学会大会

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Symposium

シンポジウム2 医療現場でコミュニケーションツールとしてのスマートフォンはどこまで安全か?

座長:加藤 伸彦(北海道情報大学),久保 仁(東京大学)

[シンポジウム2] ナースコールの今後について

―病棟業務のデジタルトランフォーメーションにおけるスマートフォン活用の展望と課題―

牟田 邦彦 (㈱ケアコム 地域支援グループ)

自営用PHSの後継として期待が高まっているスマートフォンは,1台の端末で,音声/テキスト/画像を含むマルチなコミュニケーション機能と情報処理機能が統合されることから,病棟業務に変革をもたらすものと考えられる.
 スマートフォン運用の仕組みは,従来の施設内Wi-FiとSIPサーバー配下で稼働させる方式に加え,新規の通信方式やクラウドサービス(以下新規通信方式)の登場で一気に多様化しつつある.その一方,病院の通信設備は文字通りライフラインであることから,一般企業が採用する場合とは異なる要求水準を満たす必要がある.
 このような背景を踏まえ,ナースコールの連動対象としての観点から,スマートフォンの活用について,その展望と課題を一緒に考えさせて頂く.