第96回日本医療機器学会大会

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Oral presentation

洗浄2

洗浄2

座長:村越 智(東京大学)

[14] 用手洗浄プロセスの再検討

小林 誠1, 藤田 敏2, 横山 卓也2, 小澤 仁2 (1.公益財団法人日本心臓血圧研究振興会附属 榊原記念病院 業務管理部 材料管理課, 2.クリーンケミカル㈱営業部)

【はじめに】
当院では機械洗浄WDについては,本大会で取り組みを紹介しており,洗浄評価判定ガイドラインの残留タンパク許容値内であり,良好な結果を得ているが,用手洗浄における基準値はガイドラインにもなく,工程の確立がまだできていない.そこで用手洗浄プロセスを可視化して運用し,課題抽出と解決策の工夫などについて報告する.
【方法】
現在当院の用手洗浄はWDの洗浄プログラムの流れを流用しており,予備洗浄→洗浄→すすぎ→消毒→すすぎの工程で用手洗浄の工程をおこなっている.洗浄は清拭タイプの環境消毒用のクロスを使用し,洗浄消毒の時間短縮を図りながらおこなっていた.しかしWDの洗浄工程を見れば明らかに洗浄と消毒は分離しており,水流ですすげない用手洗浄物のすすぎ性は疑問視されていた.そこで各工程を個別に見直し,洗剤を最新の用手専用洗剤に変え,この洗剤を使用しつつ使用前,使用後での残留タンパク値,およびATPにて清浄度を計測した.
【結果】
機械洗浄はバリデーションも含まれるが,用手洗浄は特にないため,このような方法で洗浄業務を確立,記録することは有意義であった.新しく試してみた方法は,スタッフの誰が取り組んでも一定の効果を上げることができる工程を構築できた.