第96回日本医療機器学会大会

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Panel Discussion

パネルディスカッション3 滅菌供給部門のスマートファクトリー化はありえるのか

座長:久保田 英雄(東京医科歯科大学),酒井 大志(越谷市立病院)

[パネルディスカッション3] 業務改善と機器運転記録のIT化にむけて

羽場 庸子 (金沢大学附属病院 材料部)

当院は2019年度に自動洗浄器・高圧蒸気滅菌器・EOG滅菌器を更新した.更新時には,「患者が安心して安全な医療を受けることができるための望ましい材料部の在り方」をコンセプトとした.つまり,洗浄と滅菌そして器材の品質管理が見える化され,繋がることを目指した.その具現化がトレーサビリティシステムであるが,当院は総合的なシステム導入に向けて段階的に動きだしたところである.取り組みとして,機器更新時に装置毎の管理システムを導入し,物理的パラメータに加え,同工程での化学的・生物学的インジケータの結果を同一画面で閲覧できるようにした.また,器材の質管理の精度向上のために,画像保存が可能な拡大鏡も導入した段階である.
装置間の管理システムの連結,鋼製器械の使用履歴と拡大鏡で保存した鋼製器械の修理前後の画像との連結,そして,患者と紐づけすることができるシステムの構築を視野に入れた取り組みについて報告する.