14:40 〜 14:50
[21] A病院の熱水洗濯機における日常管理の重要性
~洗浄インジケータによる管理~
【目的】
A病院のサプライセンターでは熱水洗濯機
を設置している.主に手術体位固定で使用した
クッションや安全帯,病棟・外来で汚染された
リネン類を洗濯している.中には体液や血液で
汚染されたものもある.洗濯機の工程は80℃
10分の熱水処理がおこなわれる「血液除去」「感
染対策」の2通りの工程を設定している.これ
らの工程で洗濯した後は目視での汚染は見られ
ない.しかし,行程中に注入された洗剤が確実
に拡散され汚染除去できているのかは不明であ
る.また反対に汚染を拡大している可能性も否
めない.そこで洗浄インジケータによる洗浄評
価と培養検査にて熱水洗濯機の効果を検証した.
【方法】
洗浄評価をおこなう上で以下の物品で検証し
た.クッション(200×250×60)・安全帯(1100
×100)・ガーゼ(80×80),このうちガーゼの一
部で培養検査をおこなった.検証期間は1ヶ月
とした.4つの洗浄パターンで検証をおこなった.
【結論・考察】
「血液除去」「感染対策」の工程で検証したパ
ターン全て洗浄インジケータは洗浄されており
安定した結果が出ていた.培養検査に関しては
現在検査中である.消毒と滅菌のガイドライン
より,日本においてリネンは熱水消毒の基本条
件として80℃ 10分間が勧告されている.また
CDCの環境感染管理ガイドラインにおいても
熱水処理の必要性が明記されている.A病院に
おいては上記ガイドラインに沿った対策がとら
れているが,それを評価するものがなかった.
リネン類においては二次感染の可能性が低いと
思われるが,リスクがある以上洗浄評価による
日常管理が必要ではないかと考える.洗浄イン
ジケータによる評価は結果が安定している.洗
濯物の内容にもよるが一定の洗濯物に対して
は,注入された洗剤は確実に拡散,洗浄してい
ることが実証できた.結果から洗濯量・内容を
基準化することができるものと考える.
A病院のサプライセンターでは熱水洗濯機
を設置している.主に手術体位固定で使用した
クッションや安全帯,病棟・外来で汚染された
リネン類を洗濯している.中には体液や血液で
汚染されたものもある.洗濯機の工程は80℃
10分の熱水処理がおこなわれる「血液除去」「感
染対策」の2通りの工程を設定している.これ
らの工程で洗濯した後は目視での汚染は見られ
ない.しかし,行程中に注入された洗剤が確実
に拡散され汚染除去できているのかは不明であ
る.また反対に汚染を拡大している可能性も否
めない.そこで洗浄インジケータによる洗浄評
価と培養検査にて熱水洗濯機の効果を検証した.
【方法】
洗浄評価をおこなう上で以下の物品で検証し
た.クッション(200×250×60)・安全帯(1100
×100)・ガーゼ(80×80),このうちガーゼの一
部で培養検査をおこなった.検証期間は1ヶ月
とした.4つの洗浄パターンで検証をおこなった.
【結論・考察】
「血液除去」「感染対策」の工程で検証したパ
ターン全て洗浄インジケータは洗浄されており
安定した結果が出ていた.培養検査に関しては
現在検査中である.消毒と滅菌のガイドライン
より,日本においてリネンは熱水消毒の基本条
件として80℃ 10分間が勧告されている.また
CDCの環境感染管理ガイドラインにおいても
熱水処理の必要性が明記されている.A病院に
おいては上記ガイドラインに沿った対策がとら
れているが,それを評価するものがなかった.
リネン類においては二次感染の可能性が低いと
思われるが,リスクがある以上洗浄評価による
日常管理が必要ではないかと考える.洗浄イン
ジケータによる評価は結果が安定している.洗
濯物の内容にもよるが一定の洗濯物に対して
は,注入された洗剤は確実に拡散,洗浄してい
ることが実証できた.結果から洗濯量・内容を
基準化することができるものと考える.