14:50 〜 15:00
[22] 耳鏡の洗浄評価
【目的】
耳鏡の内腔に綿球の一部が異物として混入
した状況で,滅菌する事象を経験した.
そこで,日常実践しているウォッシャーディ
スインフェクター(以下WD)洗浄を含めた耳
鏡の洗浄方法について検討をおこなったため報
告する.
【方法】
使用済み耳鏡を以下の3種類(A,B,C)
の洗浄方法で洗浄をおこない,各20個を色素染
色法(使用試薬:アミドブラック10B,協力会社:
クリーンケミカル)による直接判定法にて洗浄
評価をおこなった.
また,未洗浄の耳鏡20個についても同様の方
法で評価をおこなった.
A 40個の耳鏡を洗浄かごに入れ,WDにて
洗浄(内20個評価)
B 40個の耳鏡を洗浄かごに入れ,予備洗浄
後にWDにて洗浄(内20個評価)
C 20個の耳鏡を洗浄かごに入れ,WDにて
洗浄
なお,WDの洗浄工程はすべて予洗1分,洗
浄3分(93℃,アルカリ洗剤),すすぎ1分×
2回,乾燥20分でおこない,予備洗浄は恒温槽
(40℃,中性の酵素配合浸漬洗浄剤)へ10分間
浸漬した.
【結果】
A,B,Cの方法で洗浄した耳鏡から残留蛋
白質反応は,1つも出なかった.未洗浄の耳鏡
から僅かな残留蛋白質反応が4個あり,そのう
ち内腔の反応が3個あった.また,積載数40個
の耳鏡においてWD洗浄後に4個の耳鏡が1つ
に重なる事象が発生した.
【考察】
洗浄後の耳鏡から残留蛋白質反応が出な
かったため,予備洗浄なしでWD洗浄をおこな
うことは問題ないと考えられる.しかし,内腔
に綿球が詰まっているとWD洗浄のみでは除去
できないリスクがあるため,洗浄前後の目視作
業が有効かつ必要であると考えられる.
また,洗浄中に耳鏡が重なることは洗浄不
良の要因となる.そこで,洗浄かごにシリコン
チューブを用いた網目構造の仕切りを作製し
た.耳鏡を逆さまに1個ずつ網目に入れる積載
方法とすることで再発防止できると考えられる.
耳鏡の内腔に綿球の一部が異物として混入
した状況で,滅菌する事象を経験した.
そこで,日常実践しているウォッシャーディ
スインフェクター(以下WD)洗浄を含めた耳
鏡の洗浄方法について検討をおこなったため報
告する.
【方法】
使用済み耳鏡を以下の3種類(A,B,C)
の洗浄方法で洗浄をおこない,各20個を色素染
色法(使用試薬:アミドブラック10B,協力会社:
クリーンケミカル)による直接判定法にて洗浄
評価をおこなった.
また,未洗浄の耳鏡20個についても同様の方
法で評価をおこなった.
A 40個の耳鏡を洗浄かごに入れ,WDにて
洗浄(内20個評価)
B 40個の耳鏡を洗浄かごに入れ,予備洗浄
後にWDにて洗浄(内20個評価)
C 20個の耳鏡を洗浄かごに入れ,WDにて
洗浄
なお,WDの洗浄工程はすべて予洗1分,洗
浄3分(93℃,アルカリ洗剤),すすぎ1分×
2回,乾燥20分でおこない,予備洗浄は恒温槽
(40℃,中性の酵素配合浸漬洗浄剤)へ10分間
浸漬した.
【結果】
A,B,Cの方法で洗浄した耳鏡から残留蛋
白質反応は,1つも出なかった.未洗浄の耳鏡
から僅かな残留蛋白質反応が4個あり,そのう
ち内腔の反応が3個あった.また,積載数40個
の耳鏡においてWD洗浄後に4個の耳鏡が1つ
に重なる事象が発生した.
【考察】
洗浄後の耳鏡から残留蛋白質反応が出な
かったため,予備洗浄なしでWD洗浄をおこな
うことは問題ないと考えられる.しかし,内腔
に綿球が詰まっているとWD洗浄のみでは除去
できないリスクがあるため,洗浄前後の目視作
業が有効かつ必要であると考えられる.
また,洗浄中に耳鏡が重なることは洗浄不
良の要因となる.そこで,洗浄かごにシリコン
チューブを用いた網目構造の仕切りを作製し
た.耳鏡を逆さまに1個ずつ網目に入れる積載
方法とすることで再発防止できると考えられる.