10:40 〜 10:50
[32] 臨時感染症病床における既設無線LAN を用いた医用テレメータシステムの有用性
【背景】
病棟一部に設けた臨時感染症病床において,
小電力医用テレメータシステムを整備した.従
来病室であった臨時ナースステーションに設置
したセントラルモニタは,ホイップアンテナを
直接接続し受信させた.また,臨時ナースステー
ションや病室は出入口扉が常時閉じた状態の運
用であった.このため,建材による電波遮蔽が
考えられる受信不良を起こした.そこで,既設
の院内業務用無線LANアクセスポイント
(-AP)を用いた医用テレメータシステムの整
備を考案した.
【目的】
既設無線LAN-APと医用テレメータの通信状
態を検証し,臨時感染症病床における有用性を
考察する.
【方法】
送信機:GZ-130P(日本光電工業社)と無線
LAN-AP:AP-105(Aruba社) を使用した.
出入口扉を閉じた状態の各病室:A ~ D病室
に設置した送信機が無線LAN-APと通信時に受
信する電波強度:RSSIを測定した.測定には
送信機の無線LANステータス画面を用い,測
定周波数帯は2.4GHz帯と5GHz帯とした.測
定値は最小値とし,30未満を受信不良とした.
【結果】
各病室:2.4GHz帯/5GHz帯のRSSIは,A
病室: 50/49,B病室:42/39,C病室:55/
54,D病室: 49/59であった.
【考察】
本システムでは,受信アンテナである無線
LAN-APが院内業務用であるため病室や廊下に
設置されている.セントラモニタにホイップア
ンテナを直接接続した従来システムと比較し
て,送信機と受信アンテナ間の電波遮蔽物が少
なく,また受信アンテナ自体も新たに敷設する
必要がない.このため,全病室で早期に安定し
た通信ができたと考える.しかし,本システム
は院内業務用LANであるため,専用LANの従
来システムと一つのセントラルモニタで運用す
ることができず検討課題である.
【結語】
専用アンテナシステムが敷設されておらず,
各病室の出入口扉を常時閉じた状態で運用する
臨時感染症病床では,既設無線LANを用いた
医用テレメータシステムが早期に整備でき安定
した通信をおこなえた.
病棟一部に設けた臨時感染症病床において,
小電力医用テレメータシステムを整備した.従
来病室であった臨時ナースステーションに設置
したセントラルモニタは,ホイップアンテナを
直接接続し受信させた.また,臨時ナースステー
ションや病室は出入口扉が常時閉じた状態の運
用であった.このため,建材による電波遮蔽が
考えられる受信不良を起こした.そこで,既設
の院内業務用無線LANアクセスポイント
(-AP)を用いた医用テレメータシステムの整
備を考案した.
【目的】
既設無線LAN-APと医用テレメータの通信状
態を検証し,臨時感染症病床における有用性を
考察する.
【方法】
送信機:GZ-130P(日本光電工業社)と無線
LAN-AP:AP-105(Aruba社) を使用した.
出入口扉を閉じた状態の各病室:A ~ D病室
に設置した送信機が無線LAN-APと通信時に受
信する電波強度:RSSIを測定した.測定には
送信機の無線LANステータス画面を用い,測
定周波数帯は2.4GHz帯と5GHz帯とした.測
定値は最小値とし,30未満を受信不良とした.
【結果】
各病室:2.4GHz帯/5GHz帯のRSSIは,A
病室: 50/49,B病室:42/39,C病室:55/
54,D病室: 49/59であった.
【考察】
本システムでは,受信アンテナである無線
LAN-APが院内業務用であるため病室や廊下に
設置されている.セントラモニタにホイップア
ンテナを直接接続した従来システムと比較し
て,送信機と受信アンテナ間の電波遮蔽物が少
なく,また受信アンテナ自体も新たに敷設する
必要がない.このため,全病室で早期に安定し
た通信ができたと考える.しかし,本システム
は院内業務用LANであるため,専用LANの従
来システムと一つのセントラルモニタで運用す
ることができず検討課題である.
【結語】
専用アンテナシステムが敷設されておらず,
各病室の出入口扉を常時閉じた状態で運用する
臨時感染症病床では,既設無線LANを用いた
医用テレメータシステムが早期に整備でき安定
した通信をおこなえた.