3:50 PM - 4:00 PM
[58] ノンクリティカル器材の洗浄の適正化の取り組み
【取り組みまでの経緯】
注射トレイやガーグルベースン,尿瓶などの
ノンクリティカル器材は,使用した病棟で洗浄・
消毒(以下現場処理)をして再使用していた.
現場処理の主な洗浄方法は,医療用中性洗浄剤
による浸漬洗浄としていたが,指導した要領で
おこなわれていない実状が中央材料室スタッフ
(以下CSSD)による病棟ラウンドで明らかに
なった.加えて,病棟によって現場処理器材の
種類や数が異なり,看護助手からは現場処理へ
の負担感の声があり,全病棟での統一した手順
が求められていた.
【取り組みの状況】
1) 病棟ラウンドの実施:現場処理している
ノンクリティカル器材について,洗浄・
洗浄後の乾燥・収納の実際を確認すると
ともに,看護助手より,現場処理に関す
る疑問・要望を聞き取った.
2) 看護助手研修の実施:ノンクリティカル
器材の一部をドレープ(ビニール袋)で
カバーして使用し,使用後は器具・環境
用ワイプによる清拭洗浄とする方法に
統一し,全看護助手を対象に病棟ラウン
ド結果に基づき改善すべき内容ととも
に指導した.
3) 器材の変更:尿瓶を熱水洗浄が可能な形
状・材質に変更し,CSSDでの高水準消
毒を可能とした.
【取り組みの効果】
1) 病棟看護助手の業務量削減効果:運用開
始3ヶ月後,病棟看護助手を対象に,ノ
ンクリティカル器材の洗浄業務に関わ
る業務量の変化を知る目的で聞き取り
調査をおこなった結果,ノンクリティカ
ル器材の洗浄の適正化により業務量が
削減されたことが確認できた.
2) 経費節減効果:洗浄剤および清拭クロス
の使用実績より,材料コストの削減が確
認できた.
3) シンク周り環境の整備:浸漬洗浄による
現場処理の廃止により,シンク周りの環
境が整備された.
【まとめ】
ノンクリティカル器材の洗浄の適正化と経費
削減に配慮した現場処理にCNICと連携して取
り組んだ.今後も,安全な器材提供を維持し,院
内の感染制御と現場業務の改善に貢献していく.
注射トレイやガーグルベースン,尿瓶などの
ノンクリティカル器材は,使用した病棟で洗浄・
消毒(以下現場処理)をして再使用していた.
現場処理の主な洗浄方法は,医療用中性洗浄剤
による浸漬洗浄としていたが,指導した要領で
おこなわれていない実状が中央材料室スタッフ
(以下CSSD)による病棟ラウンドで明らかに
なった.加えて,病棟によって現場処理器材の
種類や数が異なり,看護助手からは現場処理へ
の負担感の声があり,全病棟での統一した手順
が求められていた.
【取り組みの状況】
1) 病棟ラウンドの実施:現場処理している
ノンクリティカル器材について,洗浄・
洗浄後の乾燥・収納の実際を確認すると
ともに,看護助手より,現場処理に関す
る疑問・要望を聞き取った.
2) 看護助手研修の実施:ノンクリティカル
器材の一部をドレープ(ビニール袋)で
カバーして使用し,使用後は器具・環境
用ワイプによる清拭洗浄とする方法に
統一し,全看護助手を対象に病棟ラウン
ド結果に基づき改善すべき内容ととも
に指導した.
3) 器材の変更:尿瓶を熱水洗浄が可能な形
状・材質に変更し,CSSDでの高水準消
毒を可能とした.
【取り組みの効果】
1) 病棟看護助手の業務量削減効果:運用開
始3ヶ月後,病棟看護助手を対象に,ノ
ンクリティカル器材の洗浄業務に関わ
る業務量の変化を知る目的で聞き取り
調査をおこなった結果,ノンクリティカ
ル器材の洗浄の適正化により業務量が
削減されたことが確認できた.
2) 経費節減効果:洗浄剤および清拭クロス
の使用実績より,材料コストの削減が確
認できた.
3) シンク周り環境の整備:浸漬洗浄による
現場処理の廃止により,シンク周りの環
境が整備された.
【まとめ】
ノンクリティカル器材の洗浄の適正化と経費
削減に配慮した現場処理にCNICと連携して取
り組んだ.今後も,安全な器材提供を維持し,院
内の感染制御と現場業務の改善に貢献していく.