11:10 〜 11:20
[74] ローカル/ GS1-128 バーコード利用における医療材料発注・納品ミス傾向の比較分析研究
【目的】
(一社)日本医療機器学会は,一般病床300床
以上の病院912施設を対象に医療材料の発注・
検品の実態および医療現場におけるバーコード
利活用に関する調査を実施し,多くの病院が電
話やFAXによる発注で医療現場のバーコード
利用は主に医事請求漏れ防止に使われているこ
とを明らかにした.
本研究は先行調査の対象病院を,院内やSPD
業者で独自に作成した「ローカルバーコード群」
と,厚生労働省や医療機器業界が推奨している
「GS1-128バーコード群」に大別し,用度・調達
課における発注方式に伴う発注ミスや納品時の
検品方式から,GS1-128の有用性について検討
した.
【方法】
調査対象を「ローカルバーコード群(92施設)
と「GS1-128バーコード群(39施設)」に大別し,
発注時の商品コード種類,納品時の現品照合方
法,納品された医療材料が注文品と違う頻度か
ら,両群でバーコード利活用にどの程度の差異
があるかを分析した.
【結果】
用度・調達課の発注・納品・検品等を分析し
た結果,以下のことがわかった.
1) 発注時の商品コードは,「病院/ SPD独自
コード」が6割で使用され,商品識別コー
ドGTINの利用は2割程度に留まっていた.
2) 納品時の現品照合は,GS1-128群に対して,
ローカルバーコード群は品名・数量などの
発注情報とのバーコード照合率が半数程度
で,目視確認が多く,チェック体制に疑問
がある.
3) 納品された医療材料が注文品と違う発生頻
度を比較したところ,ローカルバーコード
群での「販売業者の納品ミス」が多く発生
しており,その原因は単に納品ミスではな
く,発注コードが販売業者で扱われるコー
ドと異なり整合性がないことに起因すると
推測した.
【考察・まとめ】
分析結果からバーコードの運用実態として
ローカルバーコード群は,発注・検品において
コード未使用,目視等の手作業などにより発注・
納品ミスが多いため,この改善にはGTINと
GS1-128バーコードの利用が必要であろう.
(一社)日本医療機器学会は,一般病床300床
以上の病院912施設を対象に医療材料の発注・
検品の実態および医療現場におけるバーコード
利活用に関する調査を実施し,多くの病院が電
話やFAXによる発注で医療現場のバーコード
利用は主に医事請求漏れ防止に使われているこ
とを明らかにした.
本研究は先行調査の対象病院を,院内やSPD
業者で独自に作成した「ローカルバーコード群」
と,厚生労働省や医療機器業界が推奨している
「GS1-128バーコード群」に大別し,用度・調達
課における発注方式に伴う発注ミスや納品時の
検品方式から,GS1-128の有用性について検討
した.
【方法】
調査対象を「ローカルバーコード群(92施設)
と「GS1-128バーコード群(39施設)」に大別し,
発注時の商品コード種類,納品時の現品照合方
法,納品された医療材料が注文品と違う頻度か
ら,両群でバーコード利活用にどの程度の差異
があるかを分析した.
【結果】
用度・調達課の発注・納品・検品等を分析し
た結果,以下のことがわかった.
1) 発注時の商品コードは,「病院/ SPD独自
コード」が6割で使用され,商品識別コー
ドGTINの利用は2割程度に留まっていた.
2) 納品時の現品照合は,GS1-128群に対して,
ローカルバーコード群は品名・数量などの
発注情報とのバーコード照合率が半数程度
で,目視確認が多く,チェック体制に疑問
がある.
3) 納品された医療材料が注文品と違う発生頻
度を比較したところ,ローカルバーコード
群での「販売業者の納品ミス」が多く発生
しており,その原因は単に納品ミスではな
く,発注コードが販売業者で扱われるコー
ドと異なり整合性がないことに起因すると
推測した.
【考察・まとめ】
分析結果からバーコードの運用実態として
ローカルバーコード群は,発注・検品において
コード未使用,目視等の手作業などにより発注・
納品ミスが多いため,この改善にはGTINと
GS1-128バーコードの利用が必要であろう.