10:00 〜 10:20
[シンポジウム1] 医療機器ノンタッチオペレーションにレジリエンスをどう実現する?
-Safety-Ⅱアプローチ-
適切なコミュニケーションや情報共有がなされていないと、どのような良い機器でもどこかに大きなリスク(不確かさの影響)をはらんだ状態にある。その重要性は認知されているはずだが、機器開発において後回しにされることが少なくない。その原因のひとつに、設計品質と再発防止に頼り切った安全設計がある。これをSafety-Ⅰアプローチと呼ぶ。
東日本大震災の教訓を契機として、日本ではレジリエンス工学の研究と実装が進んできている。設計品質を前提とし再発防止を追求するSafety-Ⅰアプローチに加えて、予測していない介入を前提としてうまくいっている状況の再現を阻む要因の排除を追求するアプローチが生み出されつつある。これをSafety-Ⅱアプローチと呼ぶ。
ノンタッチオペレーション、直接接触しないコミュニケーションにおいては、機器の設計時に予測していない介入が運用時に生じる可能性が高い。機器開発とその運用管理のプロセスにおいてレジリエンスを確保する取り組みは欠かせない。遠隔医療、在宅在所ケアなど直接接触しないコミュニケーションが不可避となる医療機器の運用が増えつつある今、本課題への取り組みは急務である。本講では、医療機器ノンタッチオペレーションにレジリエンスを実現するアプローチについて論じる。
東日本大震災の教訓を契機として、日本ではレジリエンス工学の研究と実装が進んできている。設計品質を前提とし再発防止を追求するSafety-Ⅰアプローチに加えて、予測していない介入を前提としてうまくいっている状況の再現を阻む要因の排除を追求するアプローチが生み出されつつある。これをSafety-Ⅱアプローチと呼ぶ。
ノンタッチオペレーション、直接接触しないコミュニケーションにおいては、機器の設計時に予測していない介入が運用時に生じる可能性が高い。機器開発とその運用管理のプロセスにおいてレジリエンスを確保する取り組みは欠かせない。遠隔医療、在宅在所ケアなど直接接触しないコミュニケーションが不可避となる医療機器の運用が増えつつある今、本課題への取り組みは急務である。本講では、医療機器ノンタッチオペレーションにレジリエンスを実現するアプローチについて論じる。