15:10 〜 15:25
[シンポジウム10] 既存システムを生かした手術室映像システムの更新作業
手術室映像システムの導入や運用では、手術医療の質向上や医療安全の担保、また手術部運営や業務効率化の視点が求められ、その条件は費用対効果の判断である。画質の鮮明さや画像の利活用など目的も多岐にわたるため、手術室映像システム導入や更新時は、その目的を明確にする必要がある。手術室映像システムでは、一般に映像(術野、室内、モダリティ、部署内)の処理、医療情報システムとの連携、映像保存(部署内システム、外部出力、医療情報)、映像配信が主な要件であるが、将来可能になる新たな技術への対応も重要である。
当院手術部は当初の手術室12室に加え、新たに5室増築を機に、手術室映像システム更新を計画した。
更新にあたり最大の課題はやはり費用対効果であった。また手術室映像システムにおいて13年前にWindows OS更新を理由にベンダーから巨額の追加負担を求められ、対応に苦慮し機能変更を余儀なくされた苦い経験も考慮した。よって以下の方針で仕様書を作成した。(1) 経費削減を図るため現手術室既存システムを活かすこと(既存システムは電子カルテに静止画保存や院内電子カルテ端末への術野画像配信機能を備える)、(2)全室共通の仕様に揃えること、(3) 医療安全に配慮し、直感操作で誰でも操作間違いが少なく質の向上に役立つ仕組みを構築すること、(4) 長年にわたり維持管理や保守が容易で、システム構築及び維持費に配慮したシステム構築であること、(5)将来の拡張性や汎用性を担保すること、(6) 予算内でベストソリューションを目指す6項目を総論に挙げた。また各論では術野カメラの仕様や映像の利活用のため規格にも言及したが、予算理由により手術動画を保存する大容量サーバー設置は今後の課題として見送った。
4社からの応募から1社を選んだ。今回の更新は既存システムを生かすため仕様書作成が不可欠であったが、必要な機能が明確化し、当初予算の範囲内で無事に計画通りの更新を実施することができた。
当院手術部は当初の手術室12室に加え、新たに5室増築を機に、手術室映像システム更新を計画した。
更新にあたり最大の課題はやはり費用対効果であった。また手術室映像システムにおいて13年前にWindows OS更新を理由にベンダーから巨額の追加負担を求められ、対応に苦慮し機能変更を余儀なくされた苦い経験も考慮した。よって以下の方針で仕様書を作成した。(1) 経費削減を図るため現手術室既存システムを活かすこと(既存システムは電子カルテに静止画保存や院内電子カルテ端末への術野画像配信機能を備える)、(2)全室共通の仕様に揃えること、(3) 医療安全に配慮し、直感操作で誰でも操作間違いが少なく質の向上に役立つ仕組みを構築すること、(4) 長年にわたり維持管理や保守が容易で、システム構築及び維持費に配慮したシステム構築であること、(5)将来の拡張性や汎用性を担保すること、(6) 予算内でベストソリューションを目指す6項目を総論に挙げた。また各論では術野カメラの仕様や映像の利活用のため規格にも言及したが、予算理由により手術動画を保存する大容量サーバー設置は今後の課題として見送った。
4社からの応募から1社を選んだ。今回の更新は既存システムを生かすため仕様書作成が不可欠であったが、必要な機能が明確化し、当初予算の範囲内で無事に計画通りの更新を実施することができた。