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[シンポジウム11] COVID-19対策としての医療機器管理
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が拡大するなかで医療機器の管理は医療提供体制の継続と伝播を予防するうえで課題となる.COVID-19は飛沫感染と接触感染が主な感染経路と考えられているが,環境表面での感染性の持続も確認されており,医療従事者の個人用防護具に加え,非接触型の体温計の使用は日常となった.しかしながら,無症状から重症例まで接触型の医療機器は頻繁に使用されており,特にエアロゾルに関与する呼吸療法や血液を扱う体外循環には注意を要する.当院もこれまで医療機器の使用条件や使用環境,洗浄および消毒方法を検討し,また,医療材料は需給の逼迫が懸念されるため,安全性を維持しつつ添付文書の使用期間を延長する工夫に取り組んできた.本シンポジウムでは臨床工学技士の立場からCOVID-19対策としての医療機器管理を紹介する.