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[シンポジウム2] 在宅血液透析における臨床工学技士の関わり
我が国の在宅血液透析(HHD)は1970年代から始められ先人達の努力によって進められてきた。資格制度がなされて機器を管理する臨床工学技士の存在も改めて注目されるようになった。2021年末の(社)日本透析医学会統計調査によると、在宅血液透析患者数は751名で全透析患者の約0.2%と報告されて、欧米諸国に比較すると十分に認知されているとは言い難い状況である。HHDを推進するには、患者・家族が納得して生活が送れるような、安全性を重視した機器管理体制と教育システムが必要となる。更に医師、看護師、臨床工学技士がチームを組んで取り組み、チームの中で臨床工学技士は患者の自宅におけるインフラ状況や透析装置の設置環境、透析液の管理を行うことが求められている。在宅血液透析療法における臨床工学技士はチーム医療を実施するにあたり欠かすことのできない職種である。