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[シンポジウム4] 水漏れ・機器トラブルについて
洗浄滅菌部門で発生する水漏れ等は、主に洗浄器や滅菌器で発生する。漏れの程度によるが、機械の使用ができなくなるほか、下階への漏れ、電気系統等の病院設備への影響や労働災害のリスクとなる。配管内部の損傷などは目視確認できない為、放置していると重大なトラブルに繋がる可能性もある。「医療現場における滅菌保証のガイドライン」のバリデーションに基づく適格性再確認や日常の監視と管理における機械点検を実施し、トラブルが小さな内に発見することや未然に防ぐための管理が重要である。また、トラブル発生時の対応をフローチャート化し、関係業者や院内設備担当者などの連絡先を明確するなど、洗浄滅菌部門の機能停止を最小限とする備えが必要である。地震等の災害時には、水漏れだけでなく「水が出ない」状況にもなるため、各装置の稼働に必要な水量を把握し、災害本部が設置された場合には情報提供および水の確保を依頼することも重要となる。