第97回日本医療機器学会大会

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Symposium

シンポジウム7 改めて考える添付文書の意義

~添付文書を使い尽くそう(活用しよう)~

Sat. Jun 4, 2022 3:30 PM - 4:55 PM 第1会場 (アネックスホール F201+F202)

座長:久保 仁(東京大学),冨永 剛(ミズホ株式会社)

4:31 PM - 4:45 PM

[シンポジウム7] 電子化された添付文書の院内閲覧システムは使用頻度が高い

太田 稔1, 松本 剛直1, 武貞 敬介1, 矢萩 亮児1, 住吉 一宏2, 佐々木 俊介3 (1.北海道大学病院 ME機器管理センター, 2.北海道大学病院 医療情報企画部, 3.㈱ムトウテクノス)

薬機法改正により2021年8月から紙の添付文書は原則廃止され、電子的な方法での閲覧が基本となった。当院では2017年11月からME機器管理センターで中央管理する医療機器の添付文書と取扱説明書を病院情報システム(HIS)で閲覧可能なシステムを運用している。この度、使用状況を調査するため直近2年間のアクセス数を算出した。総アクセス数は6,559回であり、入院病棟が3,111件(47.4%)と最も多く、ME機器管理センターが2,165件(33.0%)と続き、検査・治療・手術部門は851件(13.0%)、事務/管理部門においても297件(4.5%)が認められ、医療機器の取り扱いが少ない外来は135件(2.1%)であった。現在、添付文書の閲覧アプリとしてGS1バーコードからインターネットを通じてPMDAにアクセスする「添文ナビ」が開発されたが、病院外部へのアクセス可能な情報端末を準備する必要がありベッドサイド等での使用や患者情報との共用には限界が生じる。そのため病院内のアクセスに限定されたHISを有効活用し情報を提供することが重要となる。一方、電子化添付文書の更新は手作業となるため、医療機器においても医療用医薬品の一括ダウンロード機能(マイ医薬品集作成サービス)が求められる。