9:00 AM - 9:10 AM
[シンポジウム8] IoTの先にあるサイバーフィジカルな病院の姿
Internet of Things (IoT) という言葉をKevin Ashtonらが提唱してから、大凡30年が過ぎた。医療機器が院内や在宅で情報ネットワークに繋がることで、看護師の記録業務負担は減り、来院しなくとも遠隔で医師の指導管理が受けられる遠隔モニタリングが実現された。しかし、Kevin AshtonやMark Weiserが夢見たのは、情報ネットワークを通して直接データ交換できるようになった機械群が、さりげなく人々をサポートする世界である。病院情報システム(電子カルテシステム)がIoTの力を得て、機械と人とがパートナーとして物事を成し遂げるCyber Physical Systemへと進化し、Ashtonの夢が実現したとき、病院業務はどのように変わるのであろうか。そこに至る道はどのように作れば良いのだろうか。本講演では、京大病院を窓にして演者の私見を述べる。