第97回日本医療機器学会大会

講演情報

一般演題

滅菌

滅菌1

2022年6月4日(土) 14:00 〜 14:40 第3会場 (アネックスホール F205+F206)

座長:酒井 大志(越谷市立病院)

14:30 〜 14:40

[T52] 滅菌包装のバリデーション

-プレスシーラーPSEM350-

大西 徳貞, 井上 哲也, 川嶋 將則, 高岡 聖治 (シール栄登㈱)

包装シールの関連規格としてISO 11607,
EN868-5などがあり,滅菌バッグのシール強度
は1.5N等の最低ラインが設定されている.しか
し,これは滅菌包装を保証するものではない.
特に大きな器材についても滅菌バッグの包装を
好む日本においては要注意の数値である.滅菌
バッグのシール性とピール性の両立のために
は,シール温度・圧力(荷重)・時間の3つの
パラメータを継続して管理することが重要であ
る.しかし,そのようなバリデート機能を有す
るシール機は医療現場では使用されていないの
が実態としてある.このデータログ機能を有す
るシール機は,データに連動させ,条件に満た
ない場合やエラーが出た場合に,その場で作業
をストップしてシール不良を防止することが可
能となる.また,保管されたデータをPCに取
り込むことにより,作業の簡略化,時短化,人
為的ミスの削減など,結果的にコストダウンし
ながらNG製品を減少させることができ,また
後工程の滅菌処理時に破袋等の事故の未然防止
も可能となる.多忙な医療現場にこそ このよ
うなリアルタイムにシール管理ができるシール
機が必要ではないだろうか.