4:00 PM - 4:10 PM
[19] 院内滅菌供給部門だけでなく委託先の院外滅菌センターも含めて評価ツールを活用
【目的】
292床の当院は年間約4,000件の手術をおこなっている.洗浄・滅菌は,手術器械の大部分と,手術部以外で使われた器械の全部を,院外の滅菌センターに委託している.院内の滅菌供給部門(以下CSSD)について「医療現場における滅菌保証のための施設評価ツール」(以下評価ツール)で評価すると高得点ではなく,現在その弱点を改善中である.センターでの洗浄・滅菌が適切かどうか不明であったので,確認のために視察を計画した.同時に,センターに評価ツールが適用できるかを確かめた.
【方法】
病院管理部門を通して視察を依頼した.センターが全稼働ではない土曜日に,事務員1名
(MDIC),CSSD職員2名(うち1名は第2種滅菌技士),CSSD管理者1名(第1種滅菌技師, MDIC),外部専門家1名(第1種滅菌技師)が訪問した.
【結果】
洗浄室と組立室の視察と事務局での書類確認に1時間30分,その後の意見交換に1時間を要した.いくつか疑問点もあったが,洗浄器や滅菌器の日常管理は目視点検やテストツール(インジケータ類)を使用し,概ね適切におこなわれていた.評価ツールが求める稼働性能適格性確認(以下PQ)などはおこなわれていなかった.
【考察】
PQなどがおこなわれていなかった理由は,センターは日本滅菌業協会が制定する「滅菌業の施設および業務に関する自主基準」を指標として医療関連サービスマーク認定の審査を受けてきたからと考えられる.センターが評価ツールで満点でないのは,その業務の質の問題ではなく,評価基準の違いによると考えられた.
【結語】
院外滅菌センターの活用は医療施設にとって選択肢の一つであり,その契約の際には,金額だけでなく業務の質についても検討しなくてはならない.その確認には視察が有用である.評価ツールは医療施設の規模を問わず用いられるように作成されており,院外滅菌センターの質の判断の助けとしても適用できる.ただし,一部の設問については該当しない.
292床の当院は年間約4,000件の手術をおこなっている.洗浄・滅菌は,手術器械の大部分と,手術部以外で使われた器械の全部を,院外の滅菌センターに委託している.院内の滅菌供給部門(以下CSSD)について「医療現場における滅菌保証のための施設評価ツール」(以下評価ツール)で評価すると高得点ではなく,現在その弱点を改善中である.センターでの洗浄・滅菌が適切かどうか不明であったので,確認のために視察を計画した.同時に,センターに評価ツールが適用できるかを確かめた.
【方法】
病院管理部門を通して視察を依頼した.センターが全稼働ではない土曜日に,事務員1名
(MDIC),CSSD職員2名(うち1名は第2種滅菌技士),CSSD管理者1名(第1種滅菌技師, MDIC),外部専門家1名(第1種滅菌技師)が訪問した.
【結果】
洗浄室と組立室の視察と事務局での書類確認に1時間30分,その後の意見交換に1時間を要した.いくつか疑問点もあったが,洗浄器や滅菌器の日常管理は目視点検やテストツール(インジケータ類)を使用し,概ね適切におこなわれていた.評価ツールが求める稼働性能適格性確認(以下PQ)などはおこなわれていなかった.
【考察】
PQなどがおこなわれていなかった理由は,センターは日本滅菌業協会が制定する「滅菌業の施設および業務に関する自主基準」を指標として医療関連サービスマーク認定の審査を受けてきたからと考えられる.センターが評価ツールで満点でないのは,その業務の質の問題ではなく,評価基準の違いによると考えられた.
【結語】
院外滅菌センターの活用は医療施設にとって選択肢の一つであり,その契約の際には,金額だけでなく業務の質についても検討しなくてはならない.その確認には視察が有用である.評価ツールは医療施設の規模を問わず用いられるように作成されており,院外滅菌センターの質の判断の助けとしても適用できる.ただし,一部の設問については該当しない.