16:00 〜 16:10
[49] 手術用内視鏡画像遅延の定量化
(第2報)
【はじめに】
内視鏡手における画像遅延は手技に影響を与え,さらに遅延は感覚による評価である.我々は遅延を定量化し可視化する方法について昨年の本学会で報告した.今回,この方法を用いてユニットとスコープの違いと接続方法を比較検討した.
【方法】
装置はOLYMPUS 社製内視鏡ユニットVISERA4KUHD(4K),VISERA ELIET2(ELIET2),スコープ 4K カメラヘッド(4K),HD 3CMOSカメラヘッド(ELITE カメラ ),ENDOEYE FLEX 3D スコープ(ELITE3D),SONY 社製液晶モニタLMD-X310MT,ビデオレコーダ HVO- 3300MT(録画器),ストップウォッチは Apple 社製iPad を用いた.測定方法は,iPad をスコープでモニタに表示させ,iPad とモニタが同時に入る画角で静止画を保存し,表示された秒数から遅延速度を算出した.遅延速度は各5回以上測定した.測定項目は 4K,ELITTE カメラ, ELITTE3D と 2D,録画器の5項目を比較した.さらにモニタのスルーアウト信号を利用した比較をした.検定には Kruskal-Wallis 検定と Mann-Whitney U 検定を用いた.
【結果】
遅延速度の中央値は,4K/ELITTEカメラ/ ELITTE3D/ELITTE2D/録画器は80/50/100/60/270ms,ELITTE2D/2Dスルーアウト/ 4K/4Kスルーアウトは60/50/70/70であった.録画器は全ての画像に比べ有意に遅延が生じた. 4KとELITTE3DはELITEカメラと2D画像に比べ有意に遅延が生じた.スルーアウトに有意差はなかった.
【考察】
前回同様,容易に遅延速度を定量化する事が可能であり,遅延を正確に評価する点で有用であると考えられた.前回と同様に4K画像の遅延が認められ,さらに3D画像も遅延が見られた.これは,画像処理をする際に遅延が生じる可能性が示唆された.接続方法では,スルーアウト信号は問題ないが,録画器を用いる場合は 100msを超えるため接続によっては遅延を感じると考えられた.
内視鏡手における画像遅延は手技に影響を与え,さらに遅延は感覚による評価である.我々は遅延を定量化し可視化する方法について昨年の本学会で報告した.今回,この方法を用いてユニットとスコープの違いと接続方法を比較検討した.
【方法】
装置はOLYMPUS 社製内視鏡ユニットVISERA4KUHD(4K),VISERA ELIET2(ELIET2),スコープ 4K カメラヘッド(4K),HD 3CMOSカメラヘッド(ELITE カメラ ),ENDOEYE FLEX 3D スコープ(ELITE3D),SONY 社製液晶モニタLMD-X310MT,ビデオレコーダ HVO- 3300MT(録画器),ストップウォッチは Apple 社製iPad を用いた.測定方法は,iPad をスコープでモニタに表示させ,iPad とモニタが同時に入る画角で静止画を保存し,表示された秒数から遅延速度を算出した.遅延速度は各5回以上測定した.測定項目は 4K,ELITTE カメラ, ELITTE3D と 2D,録画器の5項目を比較した.さらにモニタのスルーアウト信号を利用した比較をした.検定には Kruskal-Wallis 検定と Mann-Whitney U 検定を用いた.
【結果】
遅延速度の中央値は,4K/ELITTEカメラ/ ELITTE3D/ELITTE2D/録画器は80/50/100/60/270ms,ELITTE2D/2Dスルーアウト/ 4K/4Kスルーアウトは60/50/70/70であった.録画器は全ての画像に比べ有意に遅延が生じた. 4KとELITTE3DはELITEカメラと2D画像に比べ有意に遅延が生じた.スルーアウトに有意差はなかった.
【考察】
前回同様,容易に遅延速度を定量化する事が可能であり,遅延を正確に評価する点で有用であると考えられた.前回と同様に4K画像の遅延が認められ,さらに3D画像も遅延が見られた.これは,画像処理をする際に遅延が生じる可能性が示唆された.接続方法では,スルーアウト信号は問題ないが,録画器を用いる場合は 100msを超えるため接続によっては遅延を感じると考えられた.