第98回日本医療機器学会大会

Presentation information

Oral presentation

滅菌

滅菌2

Sat. Jul 1, 2023 11:00 AM - 11:50 AM 第3会場 (アネックスホール F205+F206)

座長:橋本 素乃(東京医科歯科大学)

11:10 AM - 11:20 AM

[75] 過酸化水素ガス滅菌に対する器材耐久性評価

-内用パドルでの検証-

長谷川 樂1, 亀田 彩香1, 立花 博之1, 越智 昌宏2, 門田 奨平2, 溝部 智之2, 谷野 雅昭3 (1.川崎医療福祉大学医療技術学部臨床工学科, 2.三浦工業㈱, 3.川崎医科大学附属病院 麻酔・集中治療科)

【はじめに】
過酸化水素ガス滅菌は低温かつ短時間で滅菌がおこなえる一方で,樹脂によっては材質への影響を与えることがあると言われている.近年,オゾンを加えることで過酸化水素ガス濃度を低く抑えながら滅菌の効率を高めた滅菌器が発売された.過酸化水素にオゾンが加わったことで,医療機器の材質,ひいては機能への影響が懸念される.そこで我々は除細動器の内用パドルを当該滅菌器による滅菌をおこない,その影響評価をおこなった.
【方法】
評価の対象としたのは日本光電製内用パドルで,バスケットに載せ滅菌バックと不織布による二重の滅菌包装を施し,三浦工業製過酸化水素ガス滅菌器の標準サイクルで100回および 150回の滅菌実施後に外観の評価に加えて,機能の評価をおこなった.評価には除細動器テスタを用い,エネルギー出力,電圧などの値を記録した.
【結果】
150回の滅菌施行後も外観に変化は認められず,記録した値にも変化はなかった.
【結語】
オゾンを添加した過酸化水素ガス滅菌は今回の評価対象とした除細動の内用パドルの機能に影響をおよぼさなかった.