パネルディスカッション3 軟性内視鏡リプロセスの中央化について考えよう

[パネルディスカッション3] 軟性内視鏡管理の一例

～臨床の現場から～

秋山 仁^1,2 (1.聖路加国際病院 内視鏡検査科, 2.日本消化器内視鏡技師会)

軟性内視鏡リプロセスの中央化における最大のメリットは、「洗浄の質」の保証だと考える。 臨床の現場では、予定検査の多い消化器や呼吸器に関しては専属スタッフが配置されている場合 もあるが、耳鼻科や婦人科・泌尿器科などでは、診察の一環として軟性鏡を使用することが多く、
看護師が患者の看護の合間に洗浄をおこなっている施設が多いものと推測する。看護師には「看護」以外にも多くの業務があることや、スタッフの異動など様々な要因から、継続的な洗浄に対する教育が困難な状況になっているのではないか。
このような背景もあり、近年では洗浄業務を委託化する施設も増えてきており、今後もその需要は増加していくと考える。
今回は、当院での軟性内視鏡リプロセスの現状と、消化器内視鏡技師の軟性内視鏡を使用している診療科との関わりを紹介しつつ、リプロセスを中央化することのメリット・デメリットを考え、その理想について検討する。