第98回日本医療機器学会大会

講演情報

パネルディスカッション

パネルディスカッション3 軟性内視鏡リプロセスの中央化について考えよう

2023年6月30日(金) 09:00 〜 10:25 第2会場 (アネックスホール F203)

座長:藤原 道隆(名古屋大学),足立 好美(鳥取大学)

09:18 〜 09:27

[パネルディスカッション3] 内視鏡リプロセス(洗浄・消毒)の中央化への課題とその解決に向けて

村松 輝英1,2 (1.日本ステリ㈱首都圏第2事業部, 2.東京慈恵会医科大学附属第三病院)

【はじめに】
鋼製小物においては中央滅菌材料室でリプロセスの中央化がスタンダードとなって久しくなりましたが、軟性内視鏡に関しては未だに各部署で処理されていることが多いのが現状です。
【現状の課題】
中央化が進まない主な要因としては、内視鏡検査の特徴である使用サイクルの速さと、軟性内視鏡が高額医療機器であり容易に数を増やせないことが大きく関係していると考えられます。 また、衛生な状態を保持して運搬することは滅菌物のように容易ではなく、課題となります。
【中央化への解決に向けて】
現在中央化がスタンダードとなっている鋼製小物類は、中材に持ち込む形式で処理をおこなっていますが、軟性内視鏡は運搬が課題と考えられるため、軟性内視鏡を取り扱う科目の近くに内視鏡専用の洗浄室を配置すれば、中央化の可能性があります。
完全な中央化ではありませんが、実際に近い運用をおこなっている病院を例に上げ、中央化の解決に向けてのメリットと課題を述べてみたいと思います。