14:00 〜 14:08
[パネルディスカッション4] 蒸気滅菌の現状と世界的趨勢
【海外の滅菌条件と比較した日本の蒸気滅菌の現状】
蒸気滅菌に用いる滅菌剤は、水を加熱して得られる飽和蒸気である。この飽和蒸気を用いてISO / TS 17665-2では、121℃で15分、134℃で3分といった代表的な滅菌条件についての記載がなされている。この温度と時間をRMDに与えてやれば滅菌条件を満たすことができるという「公知の条件」となっている訳である。ISOでは134℃であるが、日本では日本産業規格であるJISが135℃を用いているため、135℃で設計された滅菌器が多く存在している。ISOの134℃は日本国内では135℃に置き換えて問題は無い。RMDは材質や形状、重量、包装材の種類により温度上昇が異なるため、通常、滅菌器の滅菌時間は安全マージンを考慮して、「公知の条件」より長い時間に設定されている。統計的なデータはないが、私見として国内では135℃で8〜10分の滅菌工程が最も多く採用されていると考えられる。限られた情報ではあるが、各国の滅菌条件と国内の滅菌条件を比較することで、日本の蒸気滅菌の現状を把握してみたい。
蒸気滅菌に用いる滅菌剤は、水を加熱して得られる飽和蒸気である。この飽和蒸気を用いてISO / TS 17665-2では、121℃で15分、134℃で3分といった代表的な滅菌条件についての記載がなされている。この温度と時間をRMDに与えてやれば滅菌条件を満たすことができるという「公知の条件」となっている訳である。ISOでは134℃であるが、日本では日本産業規格であるJISが135℃を用いているため、135℃で設計された滅菌器が多く存在している。ISOの134℃は日本国内では135℃に置き換えて問題は無い。RMDは材質や形状、重量、包装材の種類により温度上昇が異なるため、通常、滅菌器の滅菌時間は安全マージンを考慮して、「公知の条件」より長い時間に設定されている。統計的なデータはないが、私見として国内では135℃で8〜10分の滅菌工程が最も多く採用されていると考えられる。限られた情報ではあるが、各国の滅菌条件と国内の滅菌条件を比較することで、日本の蒸気滅菌の現状を把握してみたい。