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[66] 目視に拠らない洗浄インジケータの残存汚れの客観的評価法
第2報
再生器材の滅菌を確実にするためには洗浄は重要な工程として理解されている.間接的洗浄評価に使用されている洗浄インジケータは被洗浄物と共に洗浄され,洗浄装置の運転完了後に洗浄インジケータに残存しているソイルの状態を「目視」にて評価するのが主流である.残存しているソイルが明白な場合は問題なく判定ができるが,残存ソイルが微量の場合,目視判定は困難であり評価者の主観差も判定に影響を与える.また,複数のインジケータを評価する際には評価者の負担が増加するといった問題があった.昨年,低負担・高再現性・客観的評価を目指して,目視に依存せずに画像分析の技術を利用して洗浄後の洗浄インジケータの残存ソイル量を数値化し,客観的に残存ソイル量を把握する方法を開発・発表した.しかしながら,当時の撮影システムでは光の照射ムラとピントを合わせるのが困難であるとの課題があった.今回,課題として挙げられていた原因を治具の改良および【照射ムラ】の原因特定と照射光量の最適化により再現性が向上したので報告する.