14:30 〜 14:40
[78] 自動洗浄消毒器(WD)における効果的な乾燥へ向けた比較検証
【背景と目的】
各種汚染医材の洗浄に工程の規格化が可能な自動洗浄消毒器(以下WD)が広く利用されている.日頃WDを利用しているが,積載量が適切と思われる場合でも工程終了後の乾燥不良をしばしば経験している.そこで現在市販/採用されているWDの乾燥能力を比較検証するため,独自に作成したデバイスを試料として乾燥工程終了後の重量測定による乾燥能力を評価した.
【材料】
(1)測定用デバイス(網目状ステンレス)(2)電子天秤;AXA(3)温度測定用ロガー; Tecnosoft社製(4)解析ソフト;Tecnosoft社製(5)WD;国内に広く利用されているメーカから5メーカを選出(追加で2メーカの実施を検討)(6)洗浄評価用PCD;日華化学社製
【方法】
洗浄用バスケットを12枚積載できるWDをメーカ別に選出.各バスケットの4角と中央に測定用デバイスを積載.各バスケットには普段使用されている条件に近づけるため,全てのWDに共通の鋼製小物を積載した.WD稼働1回目・2回目の乾燥条件を指定(1回目:乾燥温度110度,乾燥時間20分,2回目:乾燥温度 90度,乾燥時間20分),3回目は各メーカ推奨の設定で実施した.3回目の運転時には洗浄評価用PCDを積載し,残留蛋白の測定をおこなった.WDの工程完了後に測定用デバイスに残存している水分量を計量した.また,ラック最上段右上手前側に1個のロガーを設置し,WD内部の実温度を測定した.
【結語】
残存した水分量と乾燥工程の温度設定に相関性があるかを検証しており,温度・時間が重要なファクターであると推察している.条件を指定した1回目・2回目の稼働ではメーカ毎の有意差が確認できたが,3回目のメーカ推奨のプログラムでは概ね乾燥していた.現在使用しているWDの性能を把握して,乾燥温度・時間を設定することで,十分に乾燥した状態の器械を扱うことが重要である.
各種汚染医材の洗浄に工程の規格化が可能な自動洗浄消毒器(以下WD)が広く利用されている.日頃WDを利用しているが,積載量が適切と思われる場合でも工程終了後の乾燥不良をしばしば経験している.そこで現在市販/採用されているWDの乾燥能力を比較検証するため,独自に作成したデバイスを試料として乾燥工程終了後の重量測定による乾燥能力を評価した.
【材料】
(1)測定用デバイス(網目状ステンレス)(2)電子天秤;AXA(3)温度測定用ロガー; Tecnosoft社製(4)解析ソフト;Tecnosoft社製(5)WD;国内に広く利用されているメーカから5メーカを選出(追加で2メーカの実施を検討)(6)洗浄評価用PCD;日華化学社製
【方法】
洗浄用バスケットを12枚積載できるWDをメーカ別に選出.各バスケットの4角と中央に測定用デバイスを積載.各バスケットには普段使用されている条件に近づけるため,全てのWDに共通の鋼製小物を積載した.WD稼働1回目・2回目の乾燥条件を指定(1回目:乾燥温度110度,乾燥時間20分,2回目:乾燥温度 90度,乾燥時間20分),3回目は各メーカ推奨の設定で実施した.3回目の運転時には洗浄評価用PCDを積載し,残留蛋白の測定をおこなった.WDの工程完了後に測定用デバイスに残存している水分量を計量した.また,ラック最上段右上手前側に1個のロガーを設置し,WD内部の実温度を測定した.
【結語】
残存した水分量と乾燥工程の温度設定に相関性があるかを検証しており,温度・時間が重要なファクターであると推察している.条件を指定した1回目・2回目の稼働ではメーカ毎の有意差が確認できたが,3回目のメーカ推奨のプログラムでは概ね乾燥していた.現在使用しているWDの性能を把握して,乾燥温度・時間を設定することで,十分に乾燥した状態の器械を扱うことが重要である.