第99回日本医療機器学会大会

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Oral presentation

業務改善

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Fri. Jun 21, 2024 9:50 AM - 10:40 AM 第2会場 (アネックスホール F203)

座長:瀬戸口 秀一(九州大学病院別府病院)

10:30 AM - 10:40 AM

[9] カダバーサージカルトレーニング施設における経口的ロボット支援手術の準備マニュアルの作成

木野村 豊 (藤田医科大学サージカルトレーニングセンターカダバーサージカルトレーニング施設)

【目的】
藤田医科大学サージカルトレーニングセンター カダバーサージカルトレーニング施設では,篤志献体を用いて主に外科系診療科のサージカルトレーニングをおこなっている.また,当施設はロボット支援下のトレーニングがおこなえる日本で唯一の施設でもある.今回,当施設でおこなっている経口的ロボット支援手術(Trans oral robotic surgery:TORS 以下 TORS)の準備マニュアルを作成したので,その内容について報告する.
【TORS準備マニュアル】
当施設には,教員(死体解剖有資格者),事務員,診療放射線技師(筆者)の3職種が配置されているが,手術機材等に精通した看護師は不在である.TORSの準備については,筆者が赴任前にインチュイティブ社のトレーナーが作成したマニュアルがあり,それを見て筆者が一人でおこなってきた.2023年4月に技術員が一人配置されたのを機に,新たなマニュアルを作成した.1.簡易版 以前に作成されたマニュアルを若干改正し,そのマニュアルを見れば準備ができるようにした.2.詳細版 TORSで使用するおよその基本構成品は一つの収納boxに入れてあるが,Da Vinciに関するものは別の棚等からの準備になる.また,トレーニングに要する吸引器や排煙装置等も準備品として必要となる.これらの項目を詳細版の中に記載した.
【結果】
簡易版・詳細版の区分けは,一つのマニュアルにすると内容量が多くなり,見落としが危惧される.簡易版で準備しながら詳細版で再確認をするスタイルにした.担当技術員は当初 TORSの準備について,ほんの少ししか知識がなかったが,作成したマニュアルを見ることで,準備ができるようになった.
【まとめ】
今回,TORSトレーニング準備のためのマニュアルを作成した.当施設では他のトレーニングや後片付けもあり,それらについてのマニュアルも作成していく予定である.