第99回日本医療機器学会大会

講演情報

シンポジウム

シンポジウム2 滅菌供給部門のQMSを理解する

2024年6月21日(金) 10:00 〜 11:25 第3会場 (アネックスホール F205+F206)

座長:小久保 安朗(福井大学),齋藤 篤(大阪大学)

10:45 〜 11:00

[シンポジウム2] 『医療現場における滅菌保証のガイドライン 2021』と現場の実情

水谷 光 (千船病院 麻酔科・手術中材センター)

本学会の『ガイドライン2021』では「滅菌供給業務はQMSを基盤としたバリデーションに従って実施する」と述べられ,バリデーションの実施方法についても具体的に述べられている.つまりこのバリデーションは,すべての滅菌供給部門においておこなわれなければならない.しかし現場の実情はどうだろうか.残念ながら,規模の大小に関わらず多くの施設において,ガイドラインが求めるバリデーションはおこなわれていない.洗浄器や滅菌器の定期点検や日常のモニタリングがかろうじておこなわれているのが,現実である.演者はここで,ガイドラインの不履行を責めるのではない.かと言って,ガイドラインを無視してよいとも思わない.この,乖離した,ガイドラインと現場の実情について考えてみる.