2:15 PM - 2:30 PM
[シンポジウム4] 外科領域におけるAIを用いた研究
この30年間における最も大きな変革の一つに内視鏡手術の台頭がある.傷が小さく,痛みが少ないという直接的なメリットのみならず,内視鏡手術が医療現場にもたらした本質は「手術に情報が持ち込まれた」ことである.同じモニター上の生体動画情報をすべての医療者が同時に共有できるだけでなく,過去の動画情報が未来に伝えられ,教育やトレーニング環境の向上をもたらした.
近年ではAI技術を用いた外科分野の研究がなされるようになり,今まで「暗黙知」としておこなわれていた手術手技を「形式知」に変換することを可能にした.莫大なデータベースから手術手技をタグ付けし,様々な手術情報をアノテーションする作業は非常に地道な作業ではあるが,手術動画における良質な教師データの付加は,大きな価値をもたらすものである.内視鏡手術×AIの開発は,外科手術の可視化・定量化,新たな医療機器の産業導出の可能性を期待させる.
近年ではAI技術を用いた外科分野の研究がなされるようになり,今まで「暗黙知」としておこなわれていた手術手技を「形式知」に変換することを可能にした.莫大なデータベースから手術手技をタグ付けし,様々な手術情報をアノテーションする作業は非常に地道な作業ではあるが,手術動画における良質な教師データの付加は,大きな価値をもたらすものである.内視鏡手術×AIの開発は,外科手術の可視化・定量化,新たな医療機器の産業導出の可能性を期待させる.