第99回日本医療機器学会大会

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Symposium

シンポジウム5 物流2024年問題への取り組み事例―メーカ・卸の立場から―

Sat. Jun 22, 2024 3:30 PM - 4:55 PM 第3会場 (アネックスホール F205+F206)

座長:島田 正司(小西医療器株式会社),南 正人(市立芦屋病院)

3:55 PM - 4:20 PM

[シンポジウム5] 医療機器メーカとしての2024年問題について

河村 健一, 能見 宏樹 (テルモ㈱ SCM 推進室)

物流の2024年問題(働き方改革に伴い,2024年4月以降トラックドライバーの労働時間に上限規制が設けられることで生じる各種課題の総称)を起点にして,このまま何もしなければ日本国内では将来35%の荷物が運べなくなるとも言われております.医療機器メーカである弊社テルモ㈱ではこれまで医療機器の安定供給を使命とし「止めない物流」を実践して参りましたが,この2024年問題を機に,今こそ持続可能な医療機器物流の姿について個社単位ではなくメーカ,代理店,医療機関の皆様と協力して業界全体で考えていくタイミングがきております.特に医療機器の流通形態は製品の大小のみならず,預託制度に代表される複雑性もあり他業界と比べてもドライバーはじめ物流現場にとって大きな負担がかかっております.本講演では,これまで弊社が取り組んできた物流改善の実践例,ならびに今後取り組むべき課題について取り上げます.これらを通じて今後の業界全体の物流効率化,持続可能な物流に向けた一助になれば幸いです.