[O-2-146] 静音化Readout segmented EPI (rs-EPI; RESOLVE)の騒音およびapparent diffusion coefficient (ADC)測定
[目的] Readout segmentation of long echo-trains(RESOLVE)に静音化技術が導入された.静音化の効果,apparent diffusion coefficient (ADC)への影響を検証する.〈BR〉[方法] Siemens社製3T:MAGNETOM Skyra(syngo MR D13), 32ch-head coil用い,精製水,液体洗剤,ゼラチン,液体糊を計測対象とした.そこに磁場中心より800mmの位置に積分形精密騒音計(NL-18)を騒音値の測定のために取り付けた.〈BR〉Quiet ResolveとResolve, single-shot EPI (ss-EPI)において騒音値をそれぞれ測定した.騒音計測は人間の聴覚を考慮した周波数重み付けしたA特性にて計測した.騒音は瞬時値を経時的に計測した.echo spaceはrs-EPI において0.4, 0.7, 1.0msecとし,ss-EPIにおいては1.06msecとした.b-factorは0, 1000 sec/mm2としMPGの印加はslice, read, phase方向, 3scan-traceの4種類で計測を行った.ADCはb: 0-1000 sec/mm2, 3scan-traceにて求めた.〈BR〉[結果,結論]同一条件であればMPGの有無, 印加方法による騒音に大きな違いは無い傾向であった. echo spaceの延長により騒音は低下し,Quiet Resolveによりさらに低下した. 0.4msecから 0.7msecにecho spaceを延長させた場合, Resolveではおおよそ5.0dB(A), Quiet Resolveではおおよそ10.0dB(A)小さくなった. 0.7msecから1.0msec にecho spaceを延長させた場合はResolveもQuiet Resolveも騒音にほとんど変化はなかった.このように, Quiet Resolveにおいて0.4msecから 0.7msecにecho spaceを延長させた場合に顕著に騒音に変化が現れることがわかった. echo space が0.4msec の場合,ss-EPIよりも騒音が3dB(A)程度大きかったResolveであったが, Quiet Resolve でecho spaceを調整することによりecho space が1.0msec においてss-EPIより10.0dB(A)程度小さくなった. 〈BR〉静音化の有無,echo spaceが異なってもADCに大きな変化はなかった.〈BR〉Quiet ResolveよりADCに大きな影響を受けることなく, 静音化のなされたdiffusion weighted imageを得ることが可能となった.〈BR〉