第42回日本磁気共鳴医学会大会

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一般演題

肝臓-評価

肝臓-評価

Fri. Sep 19, 2014 1:40 PM - 2:30 PM 第3会場 (3F 源氏の間南)

座長:村上卓道(近畿大学医学部 放射線診断学教室)

[O-2-186] 肝臓T2*値測定法の比較

服部尚史1, 五味達哉2, 中野晃枝1, 古賀剛輝1, 柏崎正壮1, 杉山三紀2, 長谷川誠2, 長基雅司2, 関口隆三2 (1.東邦大学医療センター大橋病院 放射線部, 2.東邦大学医療センター大橋病院 放射線科)

【背景】 鉄沈着を伴う肝疾患において、磁化率の影響を強く受けるT2*値は肝の変性を鋭敏に検出できる。各ピクセルのT2*値、R2*値を表示するT2*map、R2*mapは視覚的に肝の鉄沈着の程度を評価することができる。【目的】マルチエコー型GREシーケンスであるADditive Arrangement Gradient Echo(ADAGE)を用いたT2*mappingとIterative Decomposition of water/fat using Echo Asymmetry and Least-squares estimation(IDEAL)-IQを用いたR2*mappingの測定精度を比較することを目的とした。【使用機器】日立メディコ社製 1.5T ECHELON-VegaGEヘルスケア社製 1.5T optima 360 advance【方法】 SPIOを希釈したファントムを作成し、各濃度ファントムのT2*値を測定し、真値とした。ADAGEを用いたT2*mapping法とIDEAL-IQを用いたR2*mapping法より各濃度のT2*値を測定し、真値と比較することで各々のT2*mappingの測定精度を比較した。【結果】 T2*mapping、R2*mappingともに、T2*値10~40程度では測定精度は同等となった。短いT2*値ではADAGE法での誤差が大きくなり、長いT2*値ではIDEAL-IQ法での誤差が大きくなった。【結語】 肝臓の鉄沈着を測定する手法として、T2*mapping・R2*mappingを比較した。肝臓を測定対象とした場合の測定精度は同程度である。