第42回日本磁気共鳴医学会大会

講演情報

一般演題

肝臓-DWI(計算)

肝臓-DWI(計算)

2014年9月20日(土) 10:30 〜 11:20 第4会場 (3F 源氏の間北)

座長:増井孝之(聖隷浜松病院 放射線科)

[O-3-310] 上腹部DWIの同期(navi法)とFB法の比較検討

藤原栄二1, 二宮克彦2, 吾妻佐奈江2, 本田真俊3 (1.西条中央病院 放射線部, 2.西条中央病院 放射線科, 3.フィリップスエレクトロニクスジャパン)

【目的】DWIは、今では頭部に限らずいろいろな部位に必要なシーケンスの1つです。 当院では上腹部のDWIに、自由呼吸(FB法)での撮影がルーチンになっています。そこで今回は、横隔膜同期(Navigator法)で撮影し、できるだけ同条件での比較検討をしたので報告します。【対象と方法】使用装置 PHILIPS社 Ingenia1.5T 対象患者 H25年9月~H26年4月までに上腹部の検査依頼があった患者。評価項目は、1.SR(信号比)の評価2.アーチファクトの出方3.脈管のシャープさ4.病変の検出の差について検討しました。評価方法は、視覚評価と客観的評価にて行いました。【成績】1.視覚評価ではそれほど差はありませんでした。客観的評価では、FB法の方がよかった。2.に差はありませんでした。3.は、naviの方がよかったです。4.有意差はありませんでした。【結論】naviで積算回数が少なくても、FBと遜色ない評価が得られることが分かった。  撮影時間は、naviの方が平均して1分ほど短くなりました。  アーチファクトは、装置のグラジエント精度が向上したことによりかなり軽減した。  よって、推奨されているFB法でなくても十分評価できることがわかりました。今後、症例数を増やしHCCの比較などもできればいいと思います。