第42回日本磁気共鳴医学会大会

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ポスター

脳・脊髄-灌流その他

脳・脊髄-灌流その他

Fri. Sep 19, 2014 10:00 AM - 10:36 AM ポスター会場 (5F 通路)

座長:野口智幸(国立国際医療研究センター病院 放射線診断科)

[P-2-179] 3D-ASTAR法の認知症診断の適応について

莅戸剛1, 木村徳典3, 飯塚裕也1, 高橋清彦1, 甘利雅邦2, 坂下尚孝3, 宮田知子4 (1.公益財団法人老年病研究所附属病院 画像診断部, 2.公益財団法人老年病研究所附属病院 神経内科, 3.東芝メディカルシステムズ株式会社 MRI開発部, 4.東芝メディカルシステムズ株式会社 アプリケーション部)

【目的】我々は昨年、本大会において、bSSFP法を用いたS/N比の高い3D-ASTAR法について正常者ではCBFと年齢に関しPETなどのデータと同程度の負の相関が得られることを報告した[1]。そこで今回は、3D-ASTAR法を用いて認知症診断の適応について検討を行った。【対象および方法】MR装置:東芝製EXCELART vantage powered by Atlas 1.5T対象は、当院認知症センターに来院したMCI、AD患者合わせて42例および基礎疾患、脳血管障害のない50才以上の患者46例をノーマルデータとした。(4月22日現在)関心領域を後部帯状回に設定し3D-ASTAR法からBuxtonのモデルを用いて得られたCBF値を同日に行われたMMSE、VSRADのZスコアで比較検討を行った。【結果】ノーマルデータは、50.61±13.44 ml/100g/minであった。MMSEの点数が低くなる程CBF値は低下する傾向になった。MMSEが24~28点で44.2±10.81ml/100g/min 、20~23点で46.94±17.76ml/100g/min、14~19点で35.76±14.21ml/100g/min 0~13点で22.7±6.29ml/100g/min、となった。 VSRADと比較した場合においてもZスコアが大きくなるほどCBF値は低下した。Zスコアが0~2で44.84±20.5ml/100g/min、2~3で41.36±13.89ml/100g/min、3以上で33.63±12.48ml/100g/minであった。個々のデータではばらつきがあるものの平均値では認知症が進行するにつれてCBF値が減少する傾向になった。【結論】3D-ASTAR法によるCBF値の測定は、認知症の進行に伴う後部帯状回の脳血流の低下を反映していると思われる。【参考文献】[1]高橋他 JMRM 33 (2013)